2015年 書く力
教授就任16年目を迎えるが、決してぶれず、絶えず言い続けている言葉がある。北大皮膚科教室員に対してはもちろんのこと、医学生に対しても言い続けている言葉である。それは「日本一を目標にしても意味は無い。どんな小さな分野でも良いから、世界一を目標にしよう、つまり、大きな視野を持つべきだ」ということだ。
教授就任16年目を迎えるが、決してぶれず、絶えず言い続けている言葉がある。北大皮膚科教室員に対してはもちろんのこと、医学生に対しても言い続けている言葉である。それは「日本一を目標にしても意味は無い。どんな小さな分野でも良いから、世界一を目標にしよう、つまり、大きな視野を持つべきだ」ということだ。
私は毎年、1月の年の初めの教室カンファレンスで、出席者全員に対して、年頭所感を述べさせてもらっている。これは私にとって毎年の重要な行事である。前年に心に残ったことを思い起こし、新しい年に向かって、教授としての基本方針、それを成し遂げるための戦略を十分な時間とって考える良い機会となっている。今年の年頭所感には、コミュニケーション能力の重要性をとりあげた。
表皮水疱症は先天的に皮膚が脆弱になる遺伝病で、とくに劣性栄養障害型では手指がすべて癒着してしまうなどの激しい症状を呈します。2年程前、国際的な表皮水疱症の支援団体であるDebRA(http://www.DebRA.org.uk/)からSOSのメールが入りました。